南正時の日々是々日記

2013年2月号
南正時つれづれ旅のバックナンバー
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2013年1月の日記はこちらです。

■機関車少年たちの機関車旅行
1/30
　荻窪のギャラリー「ゴーシュ」で開催された「大塚康生・南正時の機関車少年だったころ」のフィニッシュイベントを実施しました。大塚さんがこだわった思い出のD52型機関車を見学に行くツアーです。D52は御殿場駅前と、山北駅前に美しい姿で静態保存されています。朝に和光市の大塚さん宅を、ギャラリーのオーナーなみきたかしさん、写真家、映像作家の金子由郎さん、私、大塚康生さんの4人でスタート。なみきさんはトラムの大家、金子さんは子供の頃からの鉄で、4人揃って「鉄」たちです。東名を御殿場まで向かいました。大塚さんは昭和34年に吹田機関区でD52を撮影して以来のD52との再会です。御殿場駅に到着すると、大塚さんは真っ先にD52に向かって進み、「懐かしい、D52を見るのが夢だった・・」と感慨深げで、各部品を撫で回していました。その後に、富士山を望む踏切に移動して、4人揃って「撮り鉄」を実体験。大塚さんも50年ぶりの鉄道撮影とのことです。午後は山北機関区跡に保存されているD5270号機と再会しました。このD52は実に美しく保存されていて、今にも動き出しそうでした。ポカポカ陽気で大塚さんの体調も完ぺきで充実した「郷愁の旅」ができました。夕方には和光市に戻り大塚宅で旅行の思い出話を語り合い、われわれ３人はギャラリーに戻りました。今度は実際に走っている機関車を見るツアーを予定しています。

御殿場駅前のD52を見学。50年ぶりのd52の再会に感慨深げな大塚さん。細部を見て回る姿を金子カメラマンがビデオで追う。定番撮影地で御殿場線と富士山を撮影。機関車少年たちのレールウォッチングでした。

■スーパーこまち特別試乗会
1/31
　JR東日本からE6系「スーパーこまち」の特別試乗会のご招待を受け参加してきました。早目に大宮に向かい、新幹線ホームで新幹線電車を撮影。すっかりE5:系が増備されていましたが、撮り鉄たちの目的は終焉間近い200系でした。原色の200系を撮影して、10時30分に仙台に向けて発車。西那須野―新白石間で最高速度の300km/h走行に達しました。いい乗り心地です。今回の試乗会では天気が良いこともあり、車窓から見える「名山」をウォッチしました。那須連山、安達太良、吾妻小富士、蔵王などがくっきりと望めました。これらの名山を次から次へと瞬時のうちに望めるわけですからやはり新幹線のスピード感は凄いと思いました。仙台で折り返し後は、郡山から再び300km/h走行。カーブ区間でのま振り子機能を働かせて走行する乗り心地も快適でした。大宮到着後、すぐ品川に向かい、明日のN700Aの取材の打ち合せを済ませて、高田の馬場の出版社へ出向き新刊書の打ち合せ。営業部の方も交えての打ち合せです。終了後は旧知の編集長と西荻のビストロでの食事会。荻窪在住の、なみきたかしさんも交えて賑やかな飲み会になりました。本日の歩行数14100歩　7.2km

大宮駅の特別試乗会のスーパーこまちE6系。キャビンアテンダントの案内で車内へ。乗り心地に満足。試乗会の記念品はE6系の特製懐中時計。

■N700Aに乗る・・報道試乗会
2/1
　JR東海広報室から２月8日に登場するN700Aの報道試乗会にお招きを受けたので参加してきました。７時台の「のぞみ」で新大阪へ向かいました。下り、上りのⅠ往復で行われるのですが、雑誌、名古屋地区、大阪地区のメディアは新大阪からの上り列車が割り当てられました。早目に新大阪に到着したので新大阪界隈で鉄道を撮ることにしました。なかなか大坂市内の鉄道は取材する機会がないので、たとえ数時間でも貴重です。東淀川、吹田あたりで貨物3本を撮り、そのうちの一本は桃太郎の1号機でした。電車も数本撮ってから、集合場所の新幹線中央改札口に向かいました。東京から顔見知りの鉄道雑誌の編集者も見えます。試乗列車は13時過ぎの発車なので大阪寿司の昼食を買って乗り込みました。同行の松本典久さん、川井聡さんたちも大阪ずしを買って割り当てられた4号車に座りました。担当の広報マンからレクチャを受けおのおの取材開始。N700Aは今までのN700とは外環は大差なく側面のデザイン文字が見極めのポイントです。自慢は「低速走行装置」で、このシステムはダイヤの乱れにも速やかな回復を実現するそうです。走行中に体験しましたが独特の安定した走りはこれまでの高速列車では体験できなかった乗り心地でした。名古屋を発車して間もなく運転席に立入が許可されました。(運転士の配慮で撮影はできません)。女性運転士が運転中で、カーブとアップダウンの鉄路を270km/hで快調に走ります。やはり最新の車両の乗り心地に満足です。昨日のE6と今日のN700Aの乗車体験は、E6が速度、デザイン重視、N700Aは「安全・安定」を目指した車両で、その違いをはっきりと体験することができました。本日の歩行数10700歩　5.4Km

EF2101号機が駆け抜ける(東淀川駅ホームから)、このデザイン文字が見極めのポイント。松本典久さんと乗車。大阪寿司のランチと、グリーン座席で居住性を体験する。

■気分は陽春です。
2/2
　ぽっかぽっか陽気です。予報によれば4月並みの気温になるとか。午前中にこれまでに取材してきたデータの整理と編集作業。このところ朝早くて結構動いた仕事だったので朝起きにくく８時まで寝てしまいました。足首が少し痛むので、四万温泉の湯の花で体中を温めました。午後から浅草の呉服屋さんに行き、兵児帯を物色して和装品を購入。ついでに４日から北関東方面の取材を控えているので、スペーシアの特急の予約を済ませました。その足で隅田川沿いに散歩。ちょうど枕橋のたもとに山茶花が咲いていたので、いつもとはちょっと違ったスカイツリーと電車をスナップしました。隅田公園から都営浅草線の浅草駅までのんびり歩いて、浅草橋乗換で総武線で西荻窪へ。西荻で用件を済ませて帰宅しましたが、襟もとと脇にはじっとりと汗をかいていました。

隅田川鉄橋下を行く水上バス。山茶花の咲く運河沿いを行く634型展望スカイツリートレイン。雪吊りから見たスカイツリー。

■休日
2/3
　日曜日。来週は取材で外出が多くなりそうなので今日はできるだけ身体を休めることにしました。８時まで寝ていてそれからメールを見て返信を書いて、これまで録画したDVDの映画を整理しました。見たい映画がたーんとあります。これは老後の楽しみとすることにしましょう。午後から近所を散歩しました。そのまま井の頭線に乗り井の頭公園を散策したのちに西荻窪まで行き、用事を済ませて夕方、自宅に戻りました。明日から北関東へ取材なので旅の準備を始めました。血圧103　68　脈拍数72
■スペーシアで栃木市へ
2/4
　９時のスペーシアで栃木市へ向かいました。栃木県観光物産協会から「やすらぎの栃木路」マスコミキャンペーンの取材にお招きを受けたので参加してきました。東武鉄道では「蔵の街とちぎ」散策クーポンを発売していて、栃木市の観光誘致を図っています。その一環としてスペーシアに乗って栃木市に向かいました。栃木駅で現地の観光担当者の出迎えを受けて早速、市内の観光地を巡りました。桜の名所の大平山、蔵の街和舟に乗って巴波川を遊覧、観光農園で現地でしか食べることのできない「とちひめ」をイチゴ狩りをしながら試食。トマトほどある巨大なイチゴで、市販されずイチゴ狩り専用の新種イチゴです。夕方に柏倉温泉「太子館」にチェックイン。聖徳太子ゆかりの寺社の境内にある宿で、境内から湧く「霊泉」を使用した鉱泉で知られている名宿です。現地観光担当者の皆さんと懇親会に参加しました。本日の歩行15.400歩　7.7km 入浴後の体重測定 77.6kg

浅草からスペーシアで出発。栃木市内近竜寺にある「路傍の石」の作者山本有三の墓所。女船頭さんの水棹で巴波川を遊覧。「とちひめ」は現地でしか食べられないまぼろしのイチゴ。柏倉温泉太子館の霊泉の露天風呂。

■300円で楽しめるレトロ銭湯ヘルスセンター「金魚の湯」
2/5
　「太子館」はヘルシー朝食が有名で旅雑誌などで取り上げられています。昨日は少々食い過ぎた身には優しい朝食でした。９時から市内観光視察に出発です。花が少ない季節ですが「花之江の郷」を訪れるとフクジュソウやお目当てのロウバイが咲いていました。出流山万願寺に向かい奥への院の険しい山登りをして、湧水の大慈の滝と鍾乳洞の仏を参拝して、昼食には出流そばの名物「一升そば」を食べて大満腹。市内に戻り自由散策を利用して、同じ日本旅行記者クラブの仲間2人と、レトロ銭湯「玉川の湯」、通称「金魚の湯」へ向かいました。創業明治22年（1889年）で昭和28年に改築し、浴場内の壁に水槽を埋め込み金魚を飼ったところから「金魚の湯」といわれています。二階に芝居小屋スタイルの大広間があり、日帰り温泉のごとき雰囲気で地元の人がお弁当を広げてカラオケに高じています。入浴料300円で利用できお茶は無料です。ここでサービスの白菜の漬物と250円也のビール(発泡酒)を飲みました。時々は衣裳をまといコスプレ歌謡ショーも行われるそうです。見てみたいし体験してみたい!!。番台の女将さんは気さくな人で、親切に対応してくれて取材の便宜を計ってくれました。地元の人も取材に協力して下さり浴槽内でお喋りしました。懐かしい私には「驚愕」の銭湯でした。このあとに蔵の会議室で観光担当者との会議、意見交換会を行い、夕方のスペーシアで昭文社の「鉄」のMさんと一緒に乗車して帰京しました。7時過ぎに自宅に戻ると、先日の新幹線の試乗会の特集を週刊誌に掲載するので、そのデザインがPDFで届いていました。原稿の締切は今夜中です。すぐ執筆をはじめ１１時過ぎには待機する編集者の元へ送稿を済ませました。本日の歩行数13.700歩　6.9km

冬の花フクジュソウ(花之江の郷)、万願寺奥の院の鍾乳洞の観音像。出流そばの一升そばを食する。究極のレトロ銭湯「金魚の湯」二階に大広間の芝居小屋がある。アナログ体重計、脱衣籠はこの銭湯の定番。

■星さんは、永遠に鉄路のスターに
2/6
　大雪の予報が大きく外れテレビの予報士たちは判で押したような言いわけを言っています。それでも外出するときは雪がパラついていましたから外れではありませんが。14時から東京ステーションホテルの鳳凰の間で「星晃さんのお別れの会」に出席してきました。94歳で亡くなられた星さんの後輩たちが全国から集まり献花で星さんを偲びました。そのあと懇親の場で、いろいろな方に出会いました。島隆さんは島秀雄さんの御子息で、東海道新幹線0系の開発に尽力された技術者です。0系お別れ番組のテレビではご一緒に出演させて頂きました。お会いするのは初めてでご挨拶すると、しっかりと私の場面を覚えていて下さいました。元JR東海の会長須田寛さんはさすが素晴らしい口調で星さんのエピソードを語りました。それはわれわれ鉄道大好き人間にとっては興味のあるものでした。夕方、JRのダイヤも正常に戻ったころ、渋谷に戻り今日締め切りの週刊大衆の連載ページの執筆を始めました。

会場には星さんのアルバムを展示。それは昭和の鉄道の歴史。献花をする星さんの後輩の方々。後輩のおひとり須田寛さんのスピーチは流暢に星さんの功績を語られた。島隆さんとはテレビ番組以来初「再会」。

■Railwayマニア寿司バー
2/7
　大塚康生さんから、収蔵されていた40年前の機関車本が数冊送られてきました。かつて「未来少年コナン」などを制作していたアニメ会社がある会社に吸収合併されるそうで、収蔵庫の大塚さんの私物である資料本を頂戴したわけです。すごく貴重な写真集もありました。昼過ぎに取材旅行用の用意を整えて西荻窪へ向かい用事をかたずけてから、その足で東京駅に向かい15時26分発の「こだま」に飛び乗りました。明日はN700Aの初日なのと、天気も良さそうなので定番撮影地で富士山と新型新幹線を撮影する予定です。一旦三島のホテルにチェックインしたあとに東海道線を西下、清水に向かいお馴染みの鉄道ファンの寿司屋「つばめ鮨」で鉄道会社の友人と待ち合わせて夕食。主人の岸山仁さんは昨日の「星晃さんのお別れの会」にも出席されていて挨拶を交わしたばかりでした。そしたら急に寿司電車サハシ153の味が懐かしくなり、友人を誘って訪れたものです。この店は星晃さんも懇意にしておられ、わざわざ在来線の湘南電車で何回か訪れていました。店内には竹島鉄道ジャーナル編集長、小池滋さんたちと美味しそうに駿河湾で上がった寿司を食べている星さんのスナップ写真と、色紙が飾られています。まずは星さんに献杯してサハシ153系ビュッフェで若い頃、岸山さんが握っていた味を楽しみました。三島に戻るころには北風が強く吹き、満天の星が見え明日の撮影が楽しみと言ったところです。本日の歩行数　9200歩　4.6km 三島市で執筆更新

鉄道部品が飾られたつばめ鮨、急行列車のサボの前の岸山仁さん。つばめ鮨の常連だった星晃さんの色紙

■気紛れ天気のなかN700Aデビュー
2/8
　昨日まで強い風が吹いていたのですが、朝は冷え込んでいますが風は収まっています。こういう日には富士山のシーリングが不安定になるのが、何度も通った三島―新富士間のこれまでの経験です。7時前に定番の撮影地に到着すると、さすがN700Aの初日とあって撮り鉄も十人以上が集まっていました。やがて徒歩で持田俊昭さんがやってきました。昨夜は沼津に泊り、岳南鉄道で最寄りの須津駅から「歩き鉄」でやってきたそうです。不安は的中して次第に雲が出てきました。特に伊豆半島方面に厚い雲が出てくると、車体が陰ります。一番イヤ―ナ状態です。東京駅で出発式を終えた東京発7時の203A列車は新富士7時48分15秒通過で、これは定時に通過しました。大阪発の208Aは新富士を8時42分45秒ですが、10分過ぎてもやってきません。ファンの人が遅れの原因をスマホで確認すると関ヶ原付近の雪らしいとのこと。多分、上下のN700Aの初日は遅れの運転でしょう。定速走行装置の働きで遅れは回復できるでしょうか?。早くもN700Aの試錬の日になりました。富士山の状態が良くないので、すぐ横の愛鷹山を見れば新雪を頂き、まるでミニアルプスのような景観ではありませんか。早速ターゲットを愛鷹にカメラを向けました。 11時頃富士山は完全に雲の中なので、これからは富士市内の豊富な湧水を巡りました。これまで訪れたことのないマイナーな名もない湧水を何カ所か巡り、15時20分の「こだま」で帰京したのでありました。本日の歩行数　10300歩　5.2km

持田さんがやってきた。N700Aの一番列車203A。この状態では満足できません。改めてリベンジです。愛鷹連山は迫力ある山容を見せていた。富士山の湧き水による自噴水の井戸、美味しい水だ。

■我が青春の聖地
2/9
　午前中に渋谷ヒカリエにある渋谷区役所の出張所に行きました。ここは土曜日でも午前中は「営業」していて、我々区民に奉仕しています。８階はヒカリ江の10時オープン前から開いているので、朝の陽まわりがいいときに地下鉄銀座線、東急渋谷駅の俯瞰を撮りました。地下鉄銀座線渋谷駅も近い将来には今の高架上に新駅ができるそうです。東横店も閉店間近ということで地下鉄銀座線渋谷駅も大きく変わることでしょう。西荻窪へ行き用事を済ませてから西荻窪駅から大泉学園行きの関東バスに乗りました。ほとんど狭い道を歩行者や自転車に注意して、バスのすれ違いには慎重に運転しています。大泉学園駅から徒歩で和光市南の大塚康生さん宅に行くことにして、途中、東映撮影所に立ち寄りました。私の子供の頃からの憧れの撮影所で鉄道映画では「大いなる旅路」「大いなる驀進」「喜劇・急行列車」などを製作してきました。隣接して東映動画(現・東映アニメーション)が、創立当時の建物のまま残っています。一部が資料館になっています。たまたま45年来の旧知の元東映動画の元アニメーターで学芸員Aさんがいらっしゃったのでご案内頂きました。45年前、私は初めて東映動画スタジオを訪れて、アニメ界に進むことを決心しました。このときにスタジオで応対して下さったのが大塚康生さん、森康二さんでした。建物の中庭には当時のまま池があります。その昔、アニメーターが空腹のあまり池の鯉を食べた・・という伝説も残っています。館内には憧れた長編漫画「白蛇伝」「少年猿飛佐助」「西遊記」の資料もあり、私には懐かしさもひとしおのものがありました。「白蛇伝」製作中の若かりし大塚康生さんの写真も展示されていました。東映撮影所から、途中大泉地区の湧き水に立ち寄りながら和光市に入り大塚さん宅に伺いました。いつものとおり機関車の話に花が咲きましたが、今日は先だっての御殿場D52ツアーの話で盛り上がりました。そして、昭和30年代初頭に大塚さんが尾道駅近くの跨線橋から撮ったD52やC62、C59などの写真を譲り受けました。この尾道の大塚さんのSL撮影地の同ポジで昨年夏に機関車を撮影してきました。新旧の写真を見て偲ぶことにしましょう。本日の歩行数　15500歩　7.8km :血圧126　65　脈拍数108

ヒカリエから渋谷駅東口を見る。レトロ百貨店「東横店」に吸い込まれるように銀座線が走る。数々の名作を輩出した東映東京撮影所と、レトロ建築になってしまった東映動画のスタジオ社屋。手前に伝説の池が見える。

■珍品映画ポスター
2/10
　休養日にしようと思っていたのですが、このところBSで放送した映画をハードディスクの中に多く入ったままなのでブルーレイにダビングする作業を始めました。再放送ですが「RAILWAYS」と昭和32年の作品「警察日記」を見ました。RAILは改めて見ると、なかなか良い鉄道映画だと再評価しました。警察日記は、日本映画を代表する名作で何度見ても見飽きることはありません。ロケーションも磐越西線で撮影されました。当時の古いボンネットバス、C10の引くダブルルーフの客車列車が登場します。戦後間もなくの日本には、この映画のような助け合いの人情がありました。午後から撮影機材の小物やメディアを買いに新宿のカメラ量販店に行き、その足で西荻窪へ向かい用事を済ませて、荻窪のギャラリー「ゴーシュ」へ行きました。金曜日から漫画映画の古いポスター展を開催中です。コレクションしている、オーナーのなみきさんも不明という、変なアニメ映画のポスターや、エロアニメのポスターなどが当時のアニメーション映画の時代を表していました。本日の歩行数6300歩　3.3km :血圧123　83　脈拍数105。休養しなくとも体調は万全です。
■蛙の子は帰る
2/11
　先だって大塚康生さんから譲り受けた昭和30年代初頭の大塚さん撮影の鉄道写真から偶然を見つけました。大塚さんが故郷の津和野に帰省するとき、急行列車の車窓から撮った列車の写真です。場所は山陽本線本郷―河内間の沼田川沿いを走るC59の引く急行列車です。なぜこの場所が判ったかといえば、沼田川に架かる簡易橋と、築堤の特徴ある作りからです。この場所は広島空港から近いこともあり、過去3度ほど貨物列車を狙った私好みの撮影地です。偶然にも50年以上も前に大塚さんは、この地点の鉄道風景にカメラを向けたのです。私は大塚さんを「鉄道写真」における「師匠」であることを自認しています。この写真を見て、そのきずなを深く感じましたし、不思議な縁を感じました。今日は19日からの冬の北海道取材を控えて、いろいろな手配に終始しました。川湯にお住まいの先輩写真家とも久し振りに会えます。すでに器材を選び手入れをするほどワクワクした気分です。夕方、西荻窪まで行き用事を済ませて、久し振りに家内とその友人と共々にお茶をして夕食を共にしました。

昭和30年代初頭、山陽本線本郷―河内間を行くC59の引く急行列車と、2011年8月、同地点を行くEF210型機関車。左の特徴ある簡易橋と築堤のアーチ型コンクリート補強がそのまま。同時代の頃の大塚康生さん。カメラマニアで多くの機関車やジープを記録していた。

■梅は咲いたが・・♪
2/12
　確定申告が始まりました。我が家では家内が「南正時フォトオフィス」の「社員」として経理、税務を担当しているので彼女に頼りっきりで、私は計算機を持っているだけです。午前中に何とかメドをつけて今週中に税務署に行く予定です。昨日、井の頭線の車中から駒場東大構内に咲く梅を見つけたので家内と散歩がてらに観梅と洒落こむことにしました。木によっては8分咲きのところもあり、紅梅は満開一歩手前です。梅の香を楽しんで西荻まで向かい、家内と駅前の「サンジェルマン」でお茶をして、用事を済ませて帰路に着きました。予報によるとこれから雪になるそうです。紅梅に雪、なんとなく風情があると思います。雪景色になったら撮影に行こうと思っています。

駒場東大構内のミニ梅園で観梅。梅園のすぐ横を井の頭線が走る。紅梅と白梅が咲き誇っていた。

■秘蔵写真
2/13
　午前中にPCのメンテナンス。HPのソフトの調子が悪く作業が思うようにはかどらなかったのですが「ツール」を開いて、何とか解決して無事、大塚康生さんの秘蔵D52蒸気機関車の写真をアップしました。吹田機関区の昭和30年代の貴重な写真です。午後から外出。税務署の申告の問い合わせや、銀行回りをすると、これがなかなかの散歩コースなんです。JRで西荻窪に向かいました。新宿で総武線各駅停車が便利なのですが2本続けて「中野行き」なので、中野で快速に乗り換えました。高円寺、阿佐ヶ谷、西荻窪は休日には快速通過で、平日は緩行の本数は少ないし不便であります。なぜ、土休日にこれらの駅は通過なのでしょう?。訳が知りたいものです。夕方帰宅して、明日の打ち合せの写真データなどの整理作業をはじめました。しっかりとした写真集のオファなので、RAWデータから念入りに現像作業をしています。
■二人の銀座
2/14
　Canonからのオファでキヤノンフォトサークル「moments」の鉄道特集とキヤノンフォトマニュアルの写真掲載の打ち合せで午後から銀座にでました。昨夜のこのデータのRAW現像処理で朝方まで費やして少々寝不足気味ですが、久し振りの銀座なので楽しみに出かけました。3時ごろまで打ち合わせとインタビュー取材を受けてデータ原稿を渡して、キヤノンサロンの「鉄」であるMさんと鉄道談義をして、EOS7Dを「IMAGE MONSTER2.0」にバージョンアップ。これでRAW撮影の連写がよりバージョンアップされました。3時過ぎに打ち合わせを終え、次のアポまで時間があったので、3月末で閉鎖するという「銀座シネパトス」に行きました。近代化された銀座にあって昭和30年代の雰囲気が残る映画館街です。フィルムの消滅によって閉館を余議なくされたようで、長いフィルム映画の歴史に幕を下ろすことになりました。たまたま映画館のひとつで日活の青春映画を上映していたので「二人の銀座」(昭和42年、1967年製作)をシニア料金で見ました。和泉雅子と山内賢主演の青春映画で、私の青春時代にこの映画を見ました。古い映画はフィルムで見るに限ります。見終わって銀座をブラブラ有楽町まで歩き、渋谷桜丘の主治医のところで問診と投薬を受けました。花粉症の薬を追加しました。血圧は正常でした。夕方神泉のいきつけの焼鳥屋「とり春」で、盟友大崎順介さんと今月に行われる「鉄道ジャーナル編集長竹島さんのSLツアー」の打ち合せを兼ねてイッパイやりました。酒豪の大崎さんに誘発されてか、二階堂のボトルを1本空けてしまいました。

レトロ建築の銀座シネパトス。半地下の通路に映画館と大衆酒場が軒を連ねている。冒険家和泉雅子の若かりし頃。吉永小百合、松原千恵子と共に日活の青春女優のひとりだった(映画館のチラシから)。

■ヒートテックの逸品はコレ
2/15
　究極?のヒートテック「丹後ちりめん製」の絹ふんどし
　週刊誌の春の鉄道特集の企画でデータを整理しています。テーマは「お花見列車」で4ページの特集になる予定です。ハードディスクのRAWデータを現像してデータ化します。午後から道玄坂のUNIQLOへ行き、来週に取材予定の北海道の旅のためにヒートテックの下着を買いに行きました。売り場はすでに春モノが出そろい、冬モノはバーゲンで値下げ中です。私が求める下着類は売り場の隅っこで売れ残り半値で販売していました。得した気分になりました。普段はヒートテックの下着など着用しないのですが、やはり北海道の寒さは半端ではなく、今回は特にシバレル川湯温泉にも行く予定をしています。ただしパンツに代わる下着は私は普段は木綿の越中ふんどしを愛用していますから、これは残念ながらヒートテックのふんどしなどはありません。ただし、絹の下着が防寒には効果的といわれ、冒険家の植村直己さんは厳冬の地で絹の下着を着用していたとのことです。私の木綿の越中ふんどしに代わるものが、ずーっと以前にタンゴ鉄道を取材の折に丹後大宮で購入した「丹後縮緬」のふんどしがあることに気が付きました。これがヒートテックの究極の下着となるでしょう。色は赤なのでより暖かさを感ずると思います。これで北海道取材の防寒は完璧です(だと思う)。夕方に西荻窪に寄って用事を済ませてから、総武線各駅停車でのんびり飯田橋の双葉社へ出向き、校正と特集ページの打ち合せです。「このところ原稿が遅れ気味なので来週早々には2週分入稿して取材に出かけてくれ」と編集者に念を押されました。帰りに飯田橋の「北村歯科」に寄り私の歯科の主治医北村先生と鉄道の話をしました。C62急行「ニセコ」や映画「雪の行路」などの懐かしい話で盛り上がりました。また北村先生は釧網本線で撮影された日産ブルーバードのCMを見せてくれました。私の初めてのマイカーだった「ブルSSS」の名作CMです。いゃあ、SSSにはお世話になった。本日の歩行数8100歩　4.1km :血圧102　64　脈拍数80
■アマチュアアニメの祭典
2/16
上映会後の記念撮影・撮影/南正時
　杉並公会堂でアマチュアアニメーションサークル「えびせん」の上映会「グループえびせん大乱戦2013」が開催されるので出かけました。私は名古屋在住時代の昭和42年8月(1967)にアマチュアアニメーションサークル「TAC」を設立しました。手塚治虫先生にも気をかけて頂き、先生いわく「日本初のアマチュアのアニメーションサークル」との「公認」も受けました。その後各地にアマチュアアニメーションサークルが誕生して交流を図ってきました。「グループえびせん」もそのひとつです。盟友の故片山雅博教授が主宰し、自主製作を主としたサークルでした。今回の上映会は片山教授の三回忌を兼ねたイベントで、往年の旧作から新作「ごぞんじえびせんのしりとりアニメ2013超豪華拡大版」上映されました。このしりとりアニメはアマチュアのみならず、古川タク、ひこねのりお、うるまでるびなどプロのアニメ作家も参加しての超豪華版で好評を博しました。夜の上映会は関係者だけの上映会でした。終了後は荻窪の居酒屋で「同窓会」的二次会を開催。私も少し飲み過ぎて帰宅は井の頭線の終電の1本前になってしまいました。本日の歩行数　10800歩　5.4km
■無声映画を新しい映像文化で
2/17
世界最古のアニメの傑作「恐竜ガーティ」(1914年・米)と「ヒネモス」とのコラボは圧巻だった。
　今日も荻窪の杉並公会堂でアニメーションのイベントがありました。アニドウフィルム主催の「楽団・ヒネモス」の無声アニメーション映画とのコラボです。企画者のひとり、アニメーターのこぐまあつこさんと、ベテラン古川タクさんの作品もこれに加わりました。1930年代の古いフィルムと、ヒネモス独特のジンタの懐かしいメロディに乗ってアニメーションが新しい映像で再現されました。フィルムが消滅する昨今、このイベントはフィルム映画文化の新しいチャレンジだと思いました。イベントは大好評で、アニドウの主催としては珍しく満員御礼でした。私は舞台のスチル撮影を担当。久し振りに一眼レフに白レンズを装着しての手持ち撮影は手が疲れぐったり。打ち上げを欠席して早々に自宅に戻り夕食も取らずに「四万温泉」の風呂にのんびり浸かって身体を癒したのであります。本日の歩行数7500歩　3.8km :血圧115　56　脈拍数83
■準備万端
2/18
　週刊誌連載の原稿を2週分執筆してから明日からの取材に出かけるのですが、とりあえずは1週分を本日入稿して、あと1本は20日までに旅先で取材したものを現地から入稿することにしました。午後から西荻窪に出かけて用事を済ませてから、駅前のサンジェルマンでアニドウフィルムのなみきたかしさんとお茶しました。昨夜の撮影分のデータを渡して、打ち上げお疲れ様会が無かったので、お疲れ様の「お茶」といったところです。銀座のCanonに出向きEFレンズの試写用レンズを借りて明日からの取材に使うことにしました。帰宅するとすでに夕方、これから明日からの旅の準備と入稿が待っています。本日の歩行数8000歩4.1km :血圧134　76　脈拍数87
■流氷の世界へ
2/19
　朝4時半に起床、電車を乗り継いで羽田空港に向かうも、京浜東北線の事故のあおりを受けて山手線もストップ。検索した電車で行かないとヤバいので急きょ渋谷駅からタクシーで品川へ。何とか10分で品川駅に到着して予定していたノンストップ空港快速で空港にたどり着きました。おかげでエアポートラウンジで簡単な朝食が取れました。6時55分のJAL1183便女満別行B767-300に搭乗。女満別のアプローチの時に機長が「羅臼上空から流氷がご覧になれます」と着陸寸前にアナウンス。今回の取材では「流氷」がメインなのでまずは一安心。空港で4WDのレンタカーをピックアップして北浜に向かいました。予定していなかった朝の網走行きのノロッコ号からスタートです。。ただし北浜駅付近には流氷が少なく、早々に移動。本命の午前中の上下列車を止別ー浜小清水間で撮影することにしました。この付近の流氷は氷と海の割合もよく、思った以上に天気も回復してきました。ぽかぽか陽気ですがそれでもマイナス5度。久しぶりに雪道をラッセルして汗をかいてカメラを構えました。午後から北浜に行くと大きなうねりと共に流氷が接近してしてきた迫力ある光景を目の当たりにして、展望台からディーゼルカーやノロッコを撮ってから、夕方の特急「オホーツク」を呼人付近で撮影して博物館網走監獄を見学してホテルに入りました。カニやホッケでも食いたいところですが、ダイエット食を実行中なので、ファミレスでサラダバーとチキンソテーと赤ワインの夕食でした。本日の歩行数11400歩　5.8km　網走市で執筆更新

羅臼上空から見た流氷。止別で撮影。意外に暖かい。それでも－5度。流氷の海とノロッコ号。SL時代からの撮影名所「北浜の鉄橋」も流氷がやってきた。

■知床連山は気まぐれ。
2/20
　ホテルの朝食をキャンセルして北浜に向かいました。外気はマイナス11度。ようやく明るくなった頃に北浜に行くと、流氷ははるか沖合に移動してして一面、海が広がっていました。今日は斜里岳をはじめ知床の山々と汽車を狙いたいのでが、モヤがかかったような空で山は期待できません。とりあえず止別に向かうと、バックに知床の雪山がかすかに見えますが、これも期待はずれ。順光になるまで待つことにしました。その間に北浜でトロッコ列車を撮っていると、客車にブレーキ故障が発生。ロックしたまま解除されないとのことで、ホームで機関士や車掌が右往左往しています。電話による指示でエンジンフルパワーで「強引」に解除を試みたところ、見事トラブル解除。15分遅れて網走に向かいました。山が少しずつ見え始めました。ただし光線状態が良くないのですが、ここは与えられた条件で撮ることにしました。しかし2時間ほどで雲が出てきました、中斜里付近はかつてC58の混合列車を撮ったところですが、冬は初チャレンジです。あまり晴天だと完全逆光になるのが玉にきずです。11時台から12時にかけては列車本数が多いのでカメラとレンズを変えて、場所も工事現場事務所に入れてもらって撮影をしました。清里から斜里岳の山麓には名水「来運の水」という湧水があります。深い雪に埋もれた森の中の神秘的な泉です。運が来るようににと名水を飲みペットボトルに詰めました。今日の宿は斜里温泉です。民宿風の「湯元館」に夕方入り、早速温泉に入ると十勝川温泉と同じモール温泉で肌がすべすべになる湯です。二食付きで5200円と信じられない値段。今夜は久しぶりの天然温泉にたっぷり入ることにします。インターネット環境がないので今日は更新はお休みです。斜里町で執筆北浜駅で更新

流氷とノロッコ号、このあと北浜でブレーキ故障発生。知床の山々が姿を見せた。来運の水を訪れた後は名湯の斜里温泉。

2/21
旧友との再会
　朝、宿を出るときは天気は良くなかったので、斜里での山を諦めて北浜に向かい流氷の様子を見に行きました。良い具合に接岸して、天気もみるみる回復して快晴になりました。展望台からディーゼルカーを撮影して、網走行きのノロッコ列車を鉄橋で撮影。この季節では最良の写真が撮れたと喜びました。天気はますます回復して青空が広がる快晴。場所を止別の俯瞰に移動して、ディーゼルと後追いながらノロッコを撮って再びロケハンをしていましたが、知床の山々が見え始めましたので、再び「俯瞰」にチャレンジして雪山に登りました。カメラを構えていると「熟年鉄」がフーフー言いながら山を上がってきました。挨拶をするとなんと富士フィルムのプロ担当だった田村さんではありませんか。石北本線の貨物を撮りに来たが函館本線の豪雪で運休となり、急きょ釧網線にやってきたそうです。二人でつもる話をしていると知床の山々が姿を見せて、最高の舞台が整いました。昼過ぎのノロッコ列車は思った通りの写真が撮れて二人とも大満足、北浜駅の「停車場」でカニラーメンを食って私は移動を思っていたのですが、田村さんに付き合い午後の列車を再び鉄橋で撮影しました。斜里行きノロッコを撮り終えてお別れ。田村さんはこれから稚内まで車を飛ばすといいます。私は川湯温泉に移動。硫黄山バックにディーゼルカー一本撮って、川湯温泉在住の写真家藤泰人さんの紹介してくれた温泉ホテルにチェックイン。夜は久しぶりに再会する藤さんのお宅で夕食を御馳走になりながら、懐かしいSL時代の話などで盛り上がりました。藤さんは北海道の著名な写真家のおひとりで、私とは昭和50年代初頭に発行されていた定期鉄道写真全集の草分け「月刊世界鉄道写真全集」(彰文社刊・後のレールガイ)以来のお付き合いです。同誌で藤さんは旧姓松崎泰人さんの名で素晴らしい釧網本線のC58の写真を発表されていました。本職は風景写真家で道内の観光ポスター、JR依頼の写真などを手掛けていらっしゃいますが、鉄道写真も時々撮られているそうです。夜の更けるまでお邪魔してしまいました。川湯温泉はしんしんと冷え込みます。明日22日は釧網本線で撮影をして女満別から最終便で帰京します。大体狙い通りの予定していた写真は達成できました。川湯温泉で執筆更新

今日のオホーツクは快晴で流氷も良い状態で今回の取材旅行の総決算。北浜にて。止別では富士フイルムの田村さんとバッタリ。相変わらず精力的。夕方に撮影した独特の山容を見せる硫黄山と列車。川湯温泉在住の藤泰人さんは古い付き合いの大切な写真家の大先輩。

2/22
白樺ナミキとSLを撮る
　今回の取材旅行の最終日です。川湯温泉の酸性の湯の朝湯につかり朝食を済ませて塘路に向けて出発です。外気温はマイナス17度。しばれる朝です。途中、川湯相撲博物館に立ち寄って名横綱大鵬の像に手を合わせて、日本の名駅のひとつ川湯温泉駅に立ち寄りました。いい駅です。足湯は24時間営業です。一時間半で塘路駅に到着しました。早速駅の喫茶店ノロッコ＆8001でモーニングコーヒーを楽しみました。横浜出身のオーナー森田真史さんには平成10年の釧路湿原取材の時にいろいろお世話になり、それ以来のお付き合いです。トワイライトEXPの大ファンで、コーヒーカップも列車マークが入った楽しいものです。「8001」はもちろんトワイライトEXPの列車番号。元釧路機関区の機関士だった小林さんともお喋りが長引き、SLはお手軽駅発車の白樺の並木で撮ることにしました。3年前にここで撮って以来、私のお気に入りの場所です。今では有名撮影地になっているようで、当時撮影者は私一人だったのが今では20人近く集まる盛況ぶりです。SLはワンカットだけと決めていましたが、美幌への帰路の途中にもう一度撮れました。決して飛ばしたわけではありません。ここからはのんびり美幌峠を越えて女満別に向かい、飛行機の時間まで石北本線の列車を撮ってましたが特急は1時間近くも遅れていました。日暮れの頃、レンタカーを返して20時25分JALの最終便1190便に搭乗。B767-300は機種変更でクラスJは国際線仕様のビジネスクラス座席で、疲れた体には有難く、癒されました。女満別空港で執筆更新、自宅で校正

相撲博物館は大鵬を顕彰する。塘路駅の喫茶店ノロッコ＆8001のオーナー森田さん。トワイライトEXPのコーヒーカップがうれしい。白樺の老木並木とC11の迫力ある発車シーンと再び追いつき五十石付近を快走する汽車。ラストカットは夕暮れの呼人駅。

■寅の初恋
2/23
　「男はつらいよ」の第一作で寅さんのマドンナを演じた光本幸子さんが亡くなりました。光本さんは帝釈天の御前様のお嬢さん役で出演。寅さんが子供の頃にからかった初恋の相手でした。享年６９歳でした。これでまた寅さん一家が寂しくなりました。ご冥福をお祈りいたします。
昨夜は北海道から帰ってデータのバックアップなどで寝たのは午前4時を回っていました。10GB以上のデータをトリプルでバックアップするのですから、これがひと仕事。案外フィルムの方が整理は楽かもしれません。西荻窪に行くために井の頭線の乗ると時間間隔がちょっと異なっているよう。昨日がダイヤ改正とのことなので納得。乗った電車には「ダイヤ改正号」のヘッドマークが取り付けられていました。帰宅するとギャラリー「ゴーシュ」のオーナーのなみきたかしさんから、大塚さんとの御殿場ツアーの編集した画像のDVDが送られてきました。ハイビジョンの映像の中に大塚さんのうれしそうな表情にこちらもうれしくなりました。ギャラリーで試写ができればいいのですが・・。

「男はつらいよ」第一作のマドンナ光本幸子さん。写真(C)松竹。ダイヤ改正記念のヘッドをつけた電車(吉祥寺)

■竹島編集長と行く真岡鉄道SLツアー
2/24
　恒例の鉄道ジャーナル編集長竹島紀元さんと行くSLツアーが竹島編集長をサポートする有志で開催しました。今回は竹島ご夫妻、北村一さん、大崎順介、鉄道ジャーナル誌元デスク三浦衛さん、目黒義浩カメラマン、そして私の7名が参加。真岡鉄道のC12の撮影を楽しみました。ご高齢にもかかわらずカメラを持ち、C12の驀進シーンを見ていると、現役当時の様子が鮮やかに蘇り、シャッターを切っておられました。何カ所か撮影して茂木の道の駅で昼食。ここのけんちん蕎麦、うどんが美味しいので味わいました。ちなみに編集長は大の「蕎麦通」でここの蕎麦も満足されました。午後の上りを茂木からの急勾配と、益子の先で撮影をして撮影ツアーは終了。小山駅前の寿司屋でお疲れ様の懇親会を開催しました。編集長をはじめ専務の奥様、北村先生、鉄道ジャーナル誌デスクだった三浦さんは北村先生の愛車ベンツの「C62・3号機」で帰京。私と、大崎順介さん、目黒義浩カメラマンは湘南新宿ラインのグリーン車の中で二次会の「宴会」。あっという間に新宿、渋谷にたどり着きました。さあ、次回はどこのSLに会いに行こうか世話人一同が企画中です。

C623号機(ベンツ)の前で記念撮影。右から北村さん、大崎さん、竹島編集長、奥様で専務、目黒さん、三浦さん。急勾配で力闘するC12は迫力満点。真岡の南を快走する。撮影を終えて満足そうな一行。

■梅一輪一輪ほどの暖かさ
2/25
　９時過ぎに西荻窪にでかけ用事を済ませて家内と共に帰宅。このところの西荻通いに一旦終止符を打ちました。帰路の井の頭線駒場東大前に差し掛かったとき、先だってのチラホラ梅の花がほぼ満開だったので、再び家内と梅のお花見にでかけました。冷たい風が吹く１日ですが、梅の香漂う井の頭線沿いは、暖かい早春の雰囲気でした。家内のポストカード用に写真を撮って、井の頭線の電車をスナップして帰宅。夜は家内の知人と共に神泉踏切脇の焼鳥屋の名店「とり春」で食事会。大鉢料理と豆腐と大根の煮物が実に美味しく、久し振りに焼鳥をタレで頂きました。家の中には知人たちから頂いた花がまるで春のように咲き誇っていました。

梅の香りただよう井の頭線(駒場東大前―神泉)、満開の梅の花の下で夫婦記念撮影。

■「僕達急行」を今一度
2/26

　先だっての釧網本線の流氷取材が週刊誌の連載に急遽掲載することになりその入稿です。記憶に新しい取材なのでメモにたよらなくとも800字がすぐ書けました。午後から外出で銀座に向かいCanonサロンでEFレンズの試写報告。「鉄」のMさんとしばし釧網本線の「戦況報告」。銀座から有楽町に行きビックカメラでEOSの備品を購入。実はケーブルレリーズをどこか雪の中か、流氷の海にポチャしてしまったのです。それに3階で血圧計と体重計を購入。本格的な健康管理に取り組もうと思っています。帰りにTSUTAYAに寄って「僕達急行」をレンタルして、夕食後家内とDVD鑑賞。楽しい映画です。特に小町と小玉がHOジオラマを眺めるシーンのソニックフーズ社長「筑後」とのやりとりは何度見ても面白いと思います。HOジオラマでのブルートレイン「はやぶさ」と京急2000系の「共演」も見ものです。
■スゥイングジャズの魅力
2/27
　BSプレミアムで「グレンミラー物語」を放送しました。もちろん録画したことは言うまでもありません。この映画はスゥインクジャズの大家でグレンミラー楽団を主宰、バンドリーダーとして活躍したグレン・ミラーの半生を描いた伝記映画で、1954年にジェームス・スチュアートが主演。映画の中ではジャズの名曲「ムーンライト・セレナーデ」「茶色の小瓶」「インザムード」が演奏されています。ジェームス・スチュアートの代表作の一本であります。以前、このコラムでも書きましたが、ジェームス・スチュアートが1985年に来日した際に、渋谷東横劇場でのレセプション出席の際に、今の「みどりの窓口」付近で渋谷消防署のブラスバンドが「インザムード」のメロディでジェームスを迎えました。するとジェームスはすかさず指揮者のタクトを取り上げて自らブラスバンドの指揮をとるというハプニングのサプライズを演じました。当時、その様子を取材していた私はすっかり舞い上がり大感激。ますますジェームスのファンになりました。今、機会があるこどにジェームスの映画を見ています。
　今日はCanonのファンクラブ誌の最終校正と週刊誌の連載原稿の校正が重なりデスクワーク。月末の銀行巡りをしたり、床屋に行ったり結構忙しい日を送りました。

グレンミラーを演じたG・スチュアート(左2枚の写真はLPレコードのジャケットから引用)、1985年に来日したとき、渋谷消防署のブラスバンドのグレンミラーの名曲に迎えられた。私の持参したビデオディスクにサインをするジェームス(東急百貨店の東横劇場にて南正時撮影)

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南正時のつれづれ旅のバックナンバー・

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御殿場駅前のD52を見学。50年ぶりのd52の再会に感慨深げな大塚さん。細部を見て回る姿を金子カメラマンがビデオで追う。定番撮影地で御殿場線と富士山を撮影。機関車少年たちのレールウォッチングでした。


大宮駅の特別試乗会のスーパーこまちE6系。キャビンアテンダントの案内で車内へ。乗り心地に満足。試乗会の記念品はE6系の特製懐中時計。


EF2101号機が駆け抜ける(東淀川駅ホームから)、このデザイン文字が見極めのポイント。松本典久さんと乗車。大阪寿司のランチと、グリーン座席で居住性を体験する。


隅田川鉄橋下を行く水上バス。山茶花の咲く運河沿いを行く634型展望スカイツリートレイン。雪吊りから見たスカイツリー。


浅草からスペーシアで出発。栃木市内近竜寺にある「路傍の石」の作者山本有三の墓所。女船頭さんの水棹で巴波川を遊覧。「とちひめ」は現地でしか食べられないまぼろしのイチゴ。柏倉温泉太子館の霊泉の露天風呂。


冬の花フクジュソウ(花之江の郷)、万願寺奥の院の鍾乳洞の観音像。出流そばの一升そばを食する。究極のレトロ銭湯「金魚の湯」二階に大広間の芝居小屋がある。アナログ体重計、脱衣籠はこの銭湯の定番。


会場には星さんのアルバムを展示。それは昭和の鉄道の歴史。献花をする星さんの後輩の方々。後輩のおひとり須田寛さんのスピーチは流暢に星さんの功績を語られた。島隆さんとはテレビ番組以来初「再会」。


鉄道部品が飾られたつばめ鮨、急行列車のサボの前の岸山仁さん。つばめ鮨の常連だった星晃さんの色紙


持田さんがやってきた。N700Aの一番列車203A。この状態では満足できません。改めてリベンジです。愛鷹連山は迫力ある山容を見せていた。富士山の湧き水による自噴水の井戸、美味しい水だ。


ヒカリエから渋谷駅東口を見る。レトロ百貨店「東横店」に吸い込まれるように銀座線が走る。数々の名作を輩出した東映東京撮影所と、レトロ建築になってしまった東映動画のスタジオ社屋。手前に伝説の池が見える。


昭和30年代初頭、山陽本線本郷―河内間を行くC59の引く急行列車と、2011年8月、同地点を行くEF210型機関車。左の特徴ある簡易橋と築堤のアーチ型コンクリート補強がそのまま。同時代の頃の大塚康生さん。カメラマニアで多くの機関車やジープを記録していた。


駒場東大構内のミニ梅園で観梅。梅園のすぐ横を井の頭線が走る。紅梅と白梅が咲き誇っていた。


レトロ建築の銀座シネパトス。半地下の通路に映画館と大衆酒場が軒を連ねている。冒険家和泉雅子の若かりし頃。吉永小百合、松原千恵子と共に日活の青春女優のひとりだった(映画館のチラシから)。


羅臼上空から見た流氷。止別で撮影。意外に暖かい。それでも－5度。流氷の海とノロッコ号。SL時代からの撮影名所「北浜の鉄橋」も流氷がやってきた。


流氷とノロッコ号、このあと北浜でブレーキ故障発生。知床の山々が姿を見せた。来運の水を訪れた後は名湯の斜里温泉。


今日のオホーツクは快晴で流氷も良い状態で今回の取材旅行の総決算。北浜にて。止別では富士フイルムの田村さんとバッタリ。相変わらず精力的。夕方に撮影した独特の山容を見せる硫黄山と列車。川湯温泉在住の藤泰人さんは古い付き合いの大切な写真家の大先輩。


相撲博物館は大鵬を顕彰する。塘路駅の喫茶店ノロッコ＆8001のオーナー森田さん。トワイライトEXPのコーヒーカップがうれしい。白樺の老木並木とC11の迫力ある発車シーンと再び追いつき五十石付近を快走する汽車。ラストカットは夕暮れの呼人駅。


「男はつらいよ」第一作のマドンナ光本幸子さん。写真(C)松竹。ダイヤ改正記念のヘッドをつけた電車(吉祥寺)


C623号機(ベンツ)の前で記念撮影。右から北村さん、大崎さん、竹島編集長、奥様で専務、目黒さん、三浦さん。急勾配で力闘するC12は迫力満点。真岡の南を快走する。撮影を終えて満足そうな一行。


梅の香りただよう井の頭線(駒場東大前―神泉)、満開の梅の花の下で夫婦記念撮影。


グレンミラーを演じたG・スチュアート(左2枚の写真はLPレコードのジャケットから引用)、1985年に来日したとき、渋谷消防署のブラスバンドのグレンミラーの名曲に迎えられた。私の持参したビデオディスクにサインをするジェームス(東急百貨店の東横劇場にて南正時撮影)