シンガポール−バンコク間の旅から。
取材協力／ベニス・シンプロン・オリエント急行
シンガポールとのバンコク間を結ぶ初めての国際直通列車として登場したのが、豪華列車“イースタン＆オリエンタル・エクスプレス”。途中タイのクワイ川鉄橋やマレーシアのペナン島などを訪れ、シンガポール〜バンコクの間を2泊3日かけて運行しています。
客車は上下二段ベッドのブルマン・キャビンが中心で、それぞれの部屋にシャワーとお手洗い、洗面台がついており、エアコンも完備しております。また昼間はソファーでゆっくりと寛いで過ごしていただけます。車両はかつてニュージーランドで寝台特急“シルバー・スター”として使われていた車両を大改装して使用しており、木目調のベースにアジアンテイストを加えた気品のある内装が優雅な雰囲気を醸し出しています。食事はオリジナリティ溢れる料理が昼食、夕食共にレストランカーにてサービスされ、またコンチネンタルスタイルの朝食とアフタヌーンティーは各キヤビンにて楽しむことができます。
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シンガポール・ケペルロード駅で発車を待つE&O。客車は日本の在来線とほぼ同じ規格だが、内装しとても豪華で最後部は展望ラウンジカー。ダイニングカーは3両も連結されています。持参した和服は真夏ということもあり、塩沢の白絣と、普段着用に近江上布、絽の羽織、夏モノの麻、綿混紡の作務衣。
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発車後は早々に取材開始。部屋はステートキャビン。デラックスツインというもので二人部屋のシングルユースです。洗面所、トイレ、シャワー完備の個室です。旅の楽しみは食堂車にあります。ダイニングカーは3両あり、１回目、2回目にそれぞれ食事時間が分けられています。
ダイニングカー
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ピアノバーラウンジ・車内設備
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ピアノバーはアフターディナーの楽しみ。お洒落な衣裳に身を包ん乗客が美酒に酔いしれます。きものは珍しがられて喜ばれました。ちなみに歌った曲は定番の「sukiyaki」と「From Russia with love」の2曲。「sukiyaki」はピアニストに無理やり歌わされたのであります。ラウンジではタイの民俗舞踊も舞われます。バーは人がいなくなるまでの営業です。
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最後部は展望サロンカー。ジャングルを走り、アジアの風を受けて走ります。ライブラリーは本を読んだり軽い飲み物が楽しめるサロンルーム。クルーズ列車の特徴的な空間です。夜のベッドルーム。ゆつたりと眠ることができるベッドです。
観光ツアー
バターワースに到着したE&O
国境を越えると機関車も代わることも、国際列車ならではの旅情でしょう。
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２泊3日のクルージングのなかで、ペナン島と、クワイ河観光が設定されています。クワイ河観光では映画「戦場に架ける橋」をE＆Oが走行する場面が撮影できます。またクワイ河駅には「帰らざる機関車・C56」や、当時走っていたマレー形機関車が保存されています。
